プロフィール
愛知 ソニア
愛知 ソニア
1970年よりイタリアとイギリスに留学して芸術を専攻。
エハンと結婚後、日本で十五年間、生活しながら子育て、座禅、ヨガ、正食に励む。

後十二年間はカナダに移住し、夫と共に日本向けの精神世界情報誌、「トランスダイメンション・ヴィスタ」を発行してきた。海外ワークショップの企画や翻訳も手がけている。

以前から主に西洋の女神史に関心があり、「女神シリーズ」をヴィスタに記載する。未来学者バーバラ・M・ハバード女史をはじめとして、意識の進化をアシストする様々な女性たちにインタヴューを行ったことがある。

「パワーかフォースか」(三五館)「インディゴ・チルドレン」(ナチュラル・スピリット)、「水からの伝言Ⅱ」、「光の家族」など、数々の本を夫、エハン・デラヴィと共に翻訳する傍ら、講演活動や海外ワークショップを1993年ごろから行ってきた。カナダBC州ネルソン在を経て、2013年1月から日本に在住。



2分でわかる愛知ソニアのMAO
「ミラクルアカシックオラクル」




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イナンナから人類へメッセージ

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2007年01月25日

竜の上に立つ観音様

 先日、神戸すぴこんで、刑部恵都子さんの講演を聞いていましたら、一番、後ろの席だったので、刑部さんが前で見せておられたある絵のコピーがあまりよく見えなかったのですが、お話の中で一番、私にとってインパクトがあったのは、その絵でした。「竜の上に立っておられる観音さま」の絵でした。


 今の私にとってとても深いメッセージがあると思っています。
この絵とあれから起きている次々と現れる共時性が感じられるからです。

 確か、観音さまは聖母マリアのようなエネルギーで、
この世をその壮大なご神体で守り、
観音さまがどんなか、おもしろいことが書かれていました。

 毘沙門さま、聖天さま、不動さまとか多くの仏さまがおられます。私たちが生活していく上で、どのようにしたら幸せになれるかを説いた仏教の教えを、それぞれの仏さまの形で象徴して、寺院でおまつりしているのです。日本全国の寺院で、観音様が一番たくさんおまつりされています。西国三十三カ所など、多くの観音霊場があるように私たちに一番親しみがある仏さまが、観音さまです。

 観音様は、インドではアバロキテーシュバラといいます。これを中国で、観世音菩薩、観自在菩薩と漢字に直されました。この名の通り、世の中の音を観る、自在に観るということです。

「観音経」の一節に「もし無量百千万億の衆生があって、もろもろの苦悩を受けるに、是の観世音菩薩を聞き一応に名を称ふれば、観世音菩薩即時に其の音声を観じて皆解脱を得しむ」とあります。一心に観音の名を称えれば、色々な姿に変わって、どんな私たちの悩み苦しみも見逃すことなく救ってくださるという意味です。ですから、観音さまに願いをかければ、何でもかなえてくれるのです。



 観音さまは、蓮の花を持たれています。蓮の花は沼地に花を咲かせます。汚い沼地に根を下ろしても、その汚れをよそに、佳麗な華を咲かせるのです。人の心も同じです。たとえ環境が悪くても、清浄なすばらしい心をもっていられるのです。人間だれしも、仏・観音さまの心をもっていることを、蓮は意味しています。観音さまの心とは、どんな心でしょう。観音さまは、私たちのどんな苦しみも解決して下さいます。が、観音さまの本当の願いは、私たちが観音さまになることです。観音さまが私たちを救われるように、私たちも周りの人々を救うのです。これはたいそうなことではなく、ちょっとした思いやりです。人々の心の苦しみをとり、楽しい思いにさせるという抜苦与楽(ばっくよらく)、すなわち”慈悲”の心です。



 慈悲の”慈”とは友情、この友情は特定の友のものではありません。また人間だけとも限りません。私たちをとりまく自然のすべて、鳥や魚、みんな友達です。同じ空気を吸い、同じ水を飲む仲間たちだ、と実感するのが”慈”です。

  ”悲”はうめき・痛み、友の痛みやうめきを、自分のものとして受け取る心、人の苦しみを自分の苦しみとして受け取る心です。大自然の喜びや苦しみを、自分のそれとして受け取れるのが「もののあわれ」です。”悲”です。ちょっと愛に似ています。しかし、裏切られると憎しみに変わるような愛ではなく、裏切られれば裏切られるほど相手をいとおしまずにはおられない、大きくて深い”愛”です。

 この慈悲をもって、人間らしい道を生きていきなさいというのが観音さまの教えです。そうして、観音さまは、あなたがいま、そこにいるように、会いたいと思えばすぐ会えるように、私たちのすぐ身近に、私たち自身のなかに、さまざまな姿形をして、私たちとともにいらっしゃるのです。

「観世音菩薩」最近では、「クアンイン」といったほうがピンとくるかもしれません。

宇宙の神化が目覚めていくことが
これからの課題となり
忘れるなかれ 忘れるなかれ
産声をあげて愛と知らそう
愛しています 愛しています
無限の引き出しに祈りを与えています

贈ります 贈ります
移行を示す光の導きに
耳を澄ませる時ぞ
祈ります 祈ります

高次波動によって
見守っています 見守っています

竜というと地底にも竜がいると私は信じています。
スマトラの方に頭があり、尻尾は北海道の先のほうにある・・・こんな感じが昔からしてならないのです。確かに尾っぽは揺れているし、頭のほうもご存知の通り、大きく揺れている。
そろそろ、竜が深い眠りから覚めてきているようです。
このようなときこそ、観音さまのパワーを信じて、その暖かい光を感じましょう。






  


Posted by 愛知 ソニア at 11:01Comments(97)ダイアリー

2007年01月23日

賢い女は嫌われる

前回のヘカテの話の中でクローン、つまりトリプルゴデスの中でも、老婆の女神であるクローンとは、「賢い女性」を代表するアーキタイプであり、祖母や母親でもあり、また時としてはヒーラーでもある究極の癒しのパワーをもつ存在もこのクローンが持っているものです。人生を通して多くを見て経験してきた女性は皆、クローンなのです。

お気づきのように私たちの周囲にも必ずクローンが何人かいるはずです。また多くの女性は将来、クローンになる資格があるのです。しかし、現実的な面をいうと、こういったクローンの活躍はよっぽどでないと社会では認められず、影の存在として彼女たちの智慧は誰にも知られないこともよくあります。それよりか、見捨てられることさえある時代なのです。特に西洋文明の影響を強く受けている社会では、とかく「賢い女」は嫌われることが多いのです。この「賢い女嫌い」は今に始まったことではなく、五千年ほど前から今に至っているのです。

さて、クローン、つまり「老婆の女神」はハワイの女神の話でも現れたマダム・ペレもそうでしたが、もともと太鼓の昔からある、実は月ではなく、太陽神であることが多かったのです。ですからこれにちなんで、中国やシベリアのシャーマニズムの世界には古くからある「虎の叔母」と呼ばれる神様もそうですし、日本ではアマテラスオオミカミが本来の意味で太陽神であり、クローンを代表する女神さまでありましょう。



エジプトでは、「ハトホル」と「サクメット」、バルド神話(ラップランド・フィンランド)の太陽神であり、春の女神ソウレ、北ヨーロッパのサンヌ、イヌイット神話のセドナなど、女神の名前を挙げればきりがないほど、クローンはたくさんいます。でもなぜ、クローンが「下弦の月」を代表する女神ではなく、太陽神なのか?

答えはシンプルです。皆のために太陽のように光を照らす存在だからです。このような彼女は私たち、誰もの内に存在する太陽の側面を思い出させてくれます。私たちの内なる光の部分は時として隠れてしまうこともありますが、絶えてしまうことなど決してないのです。そして今こそ、その内なる光を存分に外へ放つ時がやってきました。



そしてクローンの女神のシンボルやイコンは、鏡、井戸、糸車などあります。これら以外にも「天国の聖なる木」(生命の木)やトラもまた彼女を象徴するものです。そして鏡のシンボルはいうまでもなく、私たちが自分自身の姿を鏡に映し出すとき、女性は自然と無意識的にクローンに尊敬の意を捧げているのです。

守護神でありながらも叡智を司る女神「ソフィア」は、クローンを代表する原始キリスト教、グノーシス派の女神です。ソフィアはギリシャ神話の記憶の女神ムネモシュネの化身だと伝えられています。賢い老婆、ムネモシュネは、当時の家長制度の社会がスタートしていた古代ギリシャでは、アポロによって彼女は幾つにも切断され、力を奪い取られてしまいました。いくつものピースに切断されたムネモシュネはミューズ神となり、その数ははじめは3人の女神、それから9人、11人、12人と見る見るうちに切断されたムネモシュネからミューズ神は生まれました。いうまでもなくミューズ神は、皆、女性のインスピレーションと叡智のあらゆる側面を司る女神たちとなりました。その中には科学者の女神も誕生しました。ですから、」科学者は、最初は女神だから男ではなく女だったというのが本当のところかもしれませんね。しかし、ギリシャ神話の女神たちは自由な女神たちではありませんでした。アポロの支配下におかれていたのです。
  


Posted by 愛知 ソニア at 15:58Comments(18898)世界の女神

2007年01月13日

勝利と名誉を導く女神 「ヘカテ」



ヘカテについてお話する前に、まず「トリプル・ゴデス」と言うことばを知っていただきたいと思います。

トリプル・ゴデスとは、いうまでもなく3人の女神という意味です。「3」という数字は地球における早くから始まった多くの文明にとって聖なる数字として扱われてきました。特にケルト文明においては著しくそれが表れています。ケルトの女神について以前お伝えしたときに、ケルトのシンボルのトリプル・スパイラルを見ていただいたと思います。


このシンボルと同じように女神もまた、“Maiden”(乙女)、“Mother”(母)、“Crone”(老婆)といった三つの側面をポートレートとして観ることができ、これは自然のサイクルを映し出しています。面白いことにこのトリプル・ゴデスのコンセプトは日本文明でも「宗像三女神」というコンセプトは古くからあったようです。





さて、西洋女神研究において分類される「トリプル・ゴデス」は、自然のサイクルに従っていて、特に月の満ち欠けとして表現されることが多いです。つまり上弦の月、満月、下弦の月といったように女神を三タイプに分類してみるのが西洋女神研究では一般的です。それからすると「ヘカテ」は下弦の月の女神「クローン」(老婆)です。あくまでもこれはヘカテを代表する一つの側面であって、月の女神としてのヘカテは、しばしばアルテミスやセレネと同一視されることもあります。ヘカテ自身もまた、3つの顔を持つ姿で描かれることもあります。夜の三叉路に居座り、それぞれの顔がそれぞれの道を見つめているのです。天にあってはセレネ、地にあってはアルテミス、冥界にあってはヘカテと言い伝えられてきました。ティタン神族の血族で、レトの妹である星の女神アステリアの娘とされています。



女神アステリア: 清らかな女神の姿です。月の女神アルテミスの娘(コイオスとホイベの娘)で正義の女神アステリア(星空)と言われます。アステリアは人間に正義を教えるため地上に残ります。しかし”銅の時代”になり人間のあいだに争いが増し、アステリアの言うことを聞こうとする者がいなくなり、ついには妹のアイドス(慈悲の女神)とともに、地上を去り天に上り星座(乙女座)になったと言われています。

女神アステリアから生まれたヘカテは元々、古い大地神でしたが、次第に冥界と縁故の深い女神となりました。ハデス、ペルセフォネに次ぐ、冥界のナンバー・スリーたる権威を持ち、猛犬ケルベロスを従えて冥界の門を預かる強くもまた、魔女のように恐れられる女神となりました。

ヘカテは黄泉の国の恐ろしい女神として描かれるのが一般的ですが、元々は勝利と名誉を導く名誉ある女神として描かれていたようです。「三岐路のヘカテ」とは、女神アルテミスの称号でもあります。このように彼女は潔癖な処女神でありながら、多数の性格をも所有しているパワフルな女神なのです。ヘカテは闇の女神で、魔力が集まるという三叉路や十字路を支配し、呪術や幻術を司る女神として古くはエジプト時代からその信仰派スタートし、ギリシャ時代にはアルテミス信仰、そしてローマ時代にはビーナス信仰と化していきました。トリプル・ゴデスのコンセプトも、キリスト教社会が発展していくにつれて、「処女マリア」、「聖母マリアと取って代わりましたが、なぜか老婆であるクローンは魔女やマグダラのマリアのような存在にすりかえられてしまったような気がします。ですからヘカテは神話にもあまり登場しないのですが、実は不思議なほどゼウスから尊敬を受けた女神達のなかでは無視できない重要な存在なのです。  


Posted by 愛知 ソニア at 14:26Comments(2208)世界の女神

2007年01月08日

十字路に立つ女神 ヘカテ


Sun Goddess

あけましておめでとうございます。

みなさんご無沙汰しておりました。
今日ブログを久しぶりに書いています。
先日カナディアンロッキーの旅を終えて戻ってきたところです。

まず、今年の方向性をオラクルに聞いてみました。
そこで登場したのは老婆の女神、「ヘカテ」でした。

ヘカテは女神の中でも紀元が古く、シンボルとして提供するのは十字路に立つ女神です。老婆なので、女神というよりもどちらかというと魔女のような姿に近いのです。でも彼女は長年生き抜いてきた叡智溢れる女神なのです。

ヘカテはあなたが今、何かを選択すべき時に到達したポイントで現れます。ですから、決して楽な時期だとはいえません。運にまかせて新しい選択に飛び込むようなチャレンジがあります。そこで叡智溢れる女神ヘカテからすばらしい助言があります。

『正しい選択、間違った選択というような考え方を手放すことです。
ただ選択のみがあるだけです。
あなたはその選択がすごいので圧倒されてしまって、選択することを避けているのではないですか?
それとも到底、勝ち目のない選択になるとあきらめているからですか?
その選択は未知に対する恐怖を呼び起こすからですか?
自分が知っている範囲でとどまっておくほうが無難だと感じていますか?
新しい選択をするより、やっぱり現状維持したほうがよいように思っていますか?

時には準備ができていなくても選択をまずしたほうが良いこともあるのです。
手放すことのレッスンをもう少し続けることが必要かもしれません。
適切なときがやってきたら、必ず選択できるという自分を信じなさい。
あせらないで。』

こんなメッセージでした。この女神ヘカテにはとても興味深いストーリーがたくさんあります。年老いてもパワフルな女神ヘカテの神話を次回お伝えしようと思っています。

これからも「女神たちのパッチワーク」を通して女神たちとはもちろんのこと、みなさんとのサークルを一層、強いものにしていきたいと祈っております。
どうぞよろしくお願いいたします。  


Posted by 愛知 ソニア at 12:12Comments(441)オラクル