プロフィール
愛知 ソニア
愛知 ソニア
1970年よりイタリアとイギリスに留学して芸術を専攻。
エハンと結婚後、日本で十五年間、生活しながら子育て、座禅、ヨガ、正食に励む。

後十二年間はカナダに移住し、夫と共に日本向けの精神世界情報誌、「トランスダイメンション・ヴィスタ」を発行してきた。海外ワークショップの企画や翻訳も手がけている。

以前から主に西洋の女神史に関心があり、「女神シリーズ」をヴィスタに記載する。未来学者バーバラ・M・ハバード女史をはじめとして、意識の進化をアシストする様々な女性たちにインタヴューを行ったことがある。

「パワーかフォースか」(三五館)「インディゴ・チルドレン」(ナチュラル・スピリット)、「水からの伝言Ⅱ」、「光の家族」など、数々の本を夫、エハン・デラヴィと共に翻訳する傍ら、講演活動や海外ワークショップを1993年ごろから行ってきた。カナダBC州ネルソン在を経て、2013年1月から日本に在住。



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イナンナから人類へメッセージ

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2007年01月23日

賢い女は嫌われる

賢い女は嫌われる前回のヘカテの話の中でクローン、つまりトリプルゴデスの中でも、老婆の女神であるクローンとは、「賢い女性」を代表するアーキタイプであり、祖母や母親でもあり、また時としてはヒーラーでもある究極の癒しのパワーをもつ存在もこのクローンが持っているものです。人生を通して多くを見て経験してきた女性は皆、クローンなのです。

お気づきのように私たちの周囲にも必ずクローンが何人かいるはずです。また多くの女性は将来、クローンになる資格があるのです。しかし、現実的な面をいうと、こういったクローンの活躍はよっぽどでないと社会では認められず、影の存在として彼女たちの智慧は誰にも知られないこともよくあります。それよりか、見捨てられることさえある時代なのです。特に西洋文明の影響を強く受けている社会では、とかく「賢い女」は嫌われることが多いのです。この「賢い女嫌い」は今に始まったことではなく、五千年ほど前から今に至っているのです。

さて、クローン、つまり「老婆の女神」はハワイの女神の話でも現れたマダム・ペレもそうでしたが、もともと太鼓の昔からある、実は月ではなく、太陽神であることが多かったのです。ですからこれにちなんで、中国やシベリアのシャーマニズムの世界には古くからある「虎の叔母」と呼ばれる神様もそうですし、日本ではアマテラスオオミカミが本来の意味で太陽神であり、クローンを代表する女神さまでありましょう。

賢い女は嫌われる

賢い女は嫌われるエジプトでは、「ハトホル」と「サクメット」、バルド神話(ラップランド・フィンランド)の太陽神であり、春の女神ソウレ、北ヨーロッパのサンヌ、イヌイット神話のセドナなど、女神の名前を挙げればきりがないほど、クローンはたくさんいます。でもなぜ、クローンが「下弦の月」を代表する女神ではなく、太陽神なのか?

答えはシンプルです。皆のために太陽のように光を照らす存在だからです。このような彼女は私たち、誰もの内に存在する太陽の側面を思い出させてくれます。私たちの内なる光の部分は時として隠れてしまうこともありますが、絶えてしまうことなど決してないのです。そして今こそ、その内なる光を存分に外へ放つ時がやってきました。



賢い女は嫌われるそしてクローンの女神のシンボルやイコンは、鏡、井戸、糸車などあります。これら以外にも「天国の聖なる木」(生命の木)やトラもまた彼女を象徴するものです。そして鏡のシンボルはいうまでもなく、私たちが自分自身の姿を鏡に映し出すとき、女性は自然と無意識的にクローンに尊敬の意を捧げているのです。

賢い女は嫌われる守護神でありながらも叡智を司る女神「ソフィア」は、クローンを代表する原始キリスト教、グノーシス派の女神です。ソフィアはギリシャ神話の記憶の女神ムネモシュネの化身だと伝えられています。賢い老婆、ムネモシュネは、当時の家長制度の社会がスタートしていた古代ギリシャでは、アポロによって彼女は幾つにも切断され、力を奪い取られてしまいました。いくつものピースに切断されたムネモシュネはミューズ神となり、その数ははじめは3人の女神、それから9人、11人、12人と見る見るうちに切断されたムネモシュネからミューズ神は生まれました。いうまでもなくミューズ神は、皆、女性のインスピレーションと叡智のあらゆる側面を司る女神たちとなりました。その中には科学者の女神も誕生しました。ですから、」科学者は、最初は女神だから男ではなく女だったというのが本当のところかもしれませんね。しかし、ギリシャ神話の女神たちは自由な女神たちではありませんでした。アポロの支配下におかれていたのです。


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Posted by 愛知 ソニア at 15:58│Comments(18898)世界の女神
この記事へのコメント
はじめまして。
「3人の女神」と「生命の木」で検索していて、
こちらにたどり着きました。
実は昨夜、不思議な夢を見まして、調べていたのです。
昨夜、神棚にお願いをしました。
私が今後生きていく為の知恵を与えてくださいと。

昨夜、見た夢は、3人の年老いた感じの女神が相談しているのです。
「あの者に子供を産ませてはならない。
あのものから生まれた者たちは更にたくさん子を生み、神が増えすぎてしまう。」
3人のうち、一人の女神が生命の木に触れ、
「やはり彼女は今後、沢山の子を生み、その子たちも多くの子を生み、神々があふれすぎてしまうでしょう」
と言いました。
その木に触れると未来のことまで分かってしまうようでした。
神が増えすぎてバランスが取れなくなる・・・そんな感じのことを言っていました。

彼女が誰なのかは分かりませんし、実際そんな神話があるのかどうか分からなかったので、
3人の女神、生命の木、この2つのキーワードで探していました。
こちらのサイトを読ませていただき、一番上の絵の3人の女神の姿は夢とぴったりだったので、きっと彼女たちだと思うのですが、
どんな意味があったのでしょうか。
私へのメッセージは何だったのでしょうか・・・。
何か、ご存知のことがあったらおしえていただけないでしょうか。
神話に疎いので、よく分からなくて、でもこちらを知りとても嬉しかったです。
ありがとうございます。。。
Posted by ゆくり at 2007年03月27日 16:26
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