プロフィール
愛知 ソニア
愛知 ソニア
1970年よりイタリアとイギリスに留学して芸術を専攻。
エハンと結婚後、日本で十五年間、生活しながら子育て、座禅、ヨガ、正食に励む。

後十二年間はカナダに移住し、夫と共に日本向けの精神世界情報誌、「トランスダイメンション・ヴィスタ」を発行してきた。海外ワークショップの企画や翻訳も手がけている。

以前から主に西洋の女神史に関心があり、「女神シリーズ」をヴィスタに記載する。未来学者バーバラ・M・ハバード女史をはじめとして、意識の進化をアシストする様々な女性たちにインタヴューを行ったことがある。

「パワーかフォースか」(三五館)「インディゴ・チルドレン」(ナチュラル・スピリット)、「水からの伝言Ⅱ」、「光の家族」など、数々の本を夫、エハン・デラヴィと共に翻訳する傍ら、講演活動や海外ワークショップを1993年ごろから行ってきた。カナダBC州ネルソン在を経て、2013年1月から日本に在住。



2分でわかる愛知ソニアのMAO
「ミラクルアカシックオラクル」




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イナンナから人類へメッセージ

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2014年05月31日

人魚は存在する!

人魚伝説失われた真実/人魚伝説新たな真実



三日ほど前に今年の3月にグリーンランドの潜水艦から撮影された人魚の映像をYouTubeで見て、信じられないと決めつけてしまったのでアップしないでいました。

しかし、偶然にも昨夜アニマルプラネットで3時間にわたり人魚のドキュメンタリを見ました。とてもショックを受けました。アニマルプラネットはあくまで自然や動物を題材とした番組を成作放映することを趣旨としていますが、今回の人魚に関するドキュメンタリは、あらゆる面で科学的に立証できるものでした。

人魚に関しては昔から世界のあらゆるところに伝説があり、ケルトや中国の伝説もよく知られています。エジプトの洞窟にたくさんの人魚が描かれたものが残っていて、約2万年前のものと推定されています。



ことは、グリーンランドのある海岸に多数のクジラが打ち上げられたことから始まります。打ち上げられたクジラに交じって、正体不明の生き物の死骸が打ち上げられていたことを地元の少年が報告したことから始まります。その姿は人間によく似ており、うろこがあり伝説に出てくる人魚そのものでした。その後、軍がその生物を根こそぎ持ち帰ってしまい、証拠となるものは一切残らなかったとのこと。
この海域では、魚に明らかに人工的につくられた銛がめり込んでいるのを地元の漁師が度々目撃、また引き上げられたホウジロザメの胃の中から謎の生物の死骸が出てきたとか、鮫の腹にはエイの尾びれで造られたと思われるナイフが刺さっていた。またイルカやクジラと同じくソナー(人魚のソナーを専門家たちはBLOOPとよんでいる)を使った高度なコミュニケーション能力があり、不思議な会話が軍により録音されているとの噂もあります。
最近人魚に関する数々の不思議な現象が世界中で報告されているそうでが、気になるのは、米海軍が攻撃用の特殊ソナーを備えた潜水艦を開発し、ソナー実験を海中で繰り返していることです。この軍の実験により、ソナーをつかって生活している海洋哺乳類は多大なる影響がある事は言うまでもありません。ソナーとは超音波のことで潜水艦が敵の位置を確認したり、巡航に必要な海底地形を把握することに使用されている装置です。クジラやイルカも同様にソナーをつかって、会話をしたり餌となる魚の場所を特定することは有名です。軍が開発したソナーの音でクジラやイルカがやられ、大量に死に打ち上げられるという現象があちこちで起きているという事実を番組では科学的に実証しています。これは真実で陰謀論どころではないのです。この実験が日増しにひどくなると、ソナーをつかって生活している海洋哺乳類が全滅してしまう可能性があります。このようなことから、人魚が人間に今その存在を明かしていると思われます。
人魚は、600万年前に人が陸と海を生活の場にしていた時に海の中を選んだ人たちだという仮説を打ち立てる研究家たちがいます。最初は、海面に酸素を求めて浮上したりしていたのが、だんだんと、体が進化していき足はドルフィン泳ぎになるため皮膚が繋がり、肺は深く潜れるように、骨が収縮できるようになり脾臓も酸素が蓄積できるよう巨大化していったということです。頭のてっぺんは、ウルトラマンのように尖り、海流を掻き分けることに適しているといわれています。エサを取る際に巧みに道具を作っています。600万年前の人が道具を作っていたものに似ているということです。

ホホジロザメの胃の中から尾に似たようなものが発見され、それは現在の海水哺乳類には見られない形をしていたので、CTスキャンを通すと、骨が写っていました。足が進化したのではないかと推測されています。耳は退化というより、イルカの頭にあるような二つの穴があり遠くのものを聞き取れるソナーが備わっています。
イルカやクジラと対話でき、クジラの移動と一緒に世界の海を移動しているといわれています。人魚がエサを取る時にクジラやイルカと協力して取っているとのことです。
そのコミュニケーションとして残っている音を収録したものは軍が保管していると噂されています。
イスラエルのある海岸では人魚がちょくちょく現れ、人間とコミュニケーションをするといううわさが広がり、観光客が日々その海岸に押し寄せています。あるアメリカ人の若い観光客がとらえた人魚の映像があります。その町の市長さんは、ほかにも人魚の映像をとらえた人に100万ドルの賞金を提供するとまで述べています。



さて、グリーンランド近くの海底を資源調査のために小型潜水艦で巡っていた海洋学者トーステン・シュミット氏を筆頭とする研究チームは、クジラなどの海洋ホ乳類が近辺にいてソナーの被害を受けないか確かめるために沖合に設置していた水中マイクを設置しました。すると明らかにクジラとは違う高度なコミュニケーション言語と思わしき音声を録音し、深海に未知の生物がいると考えたシュミット氏は、小型潜水艦を使って海底調査に乗り出しました。すると今年3月に人魚の手が明らかに潜水艦をタッチした映像をとらえ、そしてほんのわずかなすきにその姿もとらえることに成功し、この動画が今世界中で旋風を呼び起こしています。

https://www.youtube.com/watch?v=8ROaTfBILM8



私が思うには、人魚は明らかに人間よりも知性が高く、今世界の海が荒らされ、魚類同然彼らの危機が迫って来たので、今まで人間に知られることなく巧みに生活してきた彼らが危機に瀕し、人間に理解を求めようとしていると考えられるのです。そうでなければ、とっくの昔に絶滅していたでしょう。私たちは現在宇宙からの訪問者が明らかになる日を待っていますが、その前に私たちと祖先を共有し、海の中で別な進化を遂げた者たちの存在を認め、彼らを敬うときがやって来たようです。









  


Posted by 愛知 ソニア at 11:09ワールドニュース

2014年05月30日

6月のエネルギー

3月末ごろから4月、5月中旬ごろまで続いていた
激しいエネルギーがそろそろ和らいできて、
ほっと一息といったところでしょう。
みなさん、どうですか?

6月は超越のエネルギーが降り注ぎます。
光に満ちた素晴らしいミラクルがたくさん待っていますよ。
ちょっと無理しすぎだった肉体のボディケアを心がけて、
労りのエネルギーを送りましょう。
大切な体を無視しないでください。
肉体あってのあなたです!

さまざまなことが変化し、新しい自分がリセットされる時期です。
新しい仕事をスタートした方もきっと多いでしょう。
それにしてもこの時期はまだ未来のプランは、
はっきりとは現れていません。
二つの方向性が見えて選択を迷うこともあります。
あなたの夢をすでに実現している人たちや先輩を心の灯にしましょう。

今月はちょっと変わったインスピレーションも湧いてきます。
ふつうならフォローしないでしょうが、
少し遊び気分でそのインスピレーションにチャンスを与えてください。
これからの人生に大切なことが待っているかもしれませんよ。

今月はちょっとしたアイデアも予想外に速く広がる可能性があります。
目の前に現れるサインを敏感にキャッチして、
迷わず、柔軟になって方向性を切り替えてください。
今まで通りの自分を保とうとする制限をかけると損をします。

「すべてはパーフェクト!」今月はこれをマントラにして、
小さなことを気にせずに進んでいきましょう!



  


Posted by 愛知 ソニア at 08:52メッセージ

2014年05月29日

Merkaba(アセンションへの乗り物)

Merkabaは、高次につないでくれる神聖なる光です。
 
Mer=光
Ka=魂
Ba=肉体

Mer-Ka-Baとは、
回転する光のフィールドに包まれた肉体と魂のことです。

一つの次元から別の次元へと肉体と魂を運んでくれます。

Mer-Ka-Baは次元間の乗り物
Mer-Ka-Baは光の乗り物で一つの同じ中心をもち、
互いに重なり合う同じサイズの光のテトラヒドロが回転しています。
私たちの誰もが個々のMerkabaがあります。

自らのこのフィールドを活性化させることができれば、
一つの意識フィールドから、
スターゲートを通過して高次の意識にダイレクトにつながることができます。








  


Posted by 愛知 ソニア at 21:06

2014年05月27日

子供の魂

先日のアカシックオラクル認定コースにて、ある子供のアカシックレコードをアクセスしていらっしゃる方がいました。

「たんたんとしています」とおっしゃっていたのが心に残っています。

幼いころには、人間と魂はしばしば同じものだと混合されがちです。子供は守護霊(ガイド)に吸収されているため、この誤解は無理のないことです。子供にできることは少なく、一方魂の力は大きいのです。

幼児の場合、その魂と一つとなっている時間のほうが多く、たとえば病気になったりすると、ガイドは肉体次元に子供を引き戻します。なのでほとんどの場合、子供は魂次元にいるといえるのです。このことから、その子供自体を例外だとか、特別だとか、あるいは逆にトラブルメーカーと幼い子供を判断するよりも、その子の魂の特徴としてとらえると、その存在に対する理解をもっと深めることができるでしょう。

そのよい例は、きのうアップしました前世の記憶がはっきりしている子供です。明らかにその子の魂が100パーセント働きかけた例です。







  


Posted by 愛知 ソニア at 10:10アカシックレコード

2014年05月26日

3歳児 前世で殺された記憶から犯人発見に至る

ゴラン高原(イスラエル、レバノン、ヨルダンおよびシリアの国境が接する高原)に住む3才の男の子が、前世でどのように死んだか知っていると主張した。疑う大人たち大勢いたにもかかわらず、その加害者を裁判にかけることを可能にした。

“Epoch Times”新聞によると、この幼児が言葉を話せる年齢になった時、自分は斧で頭を切りつけられて殺されたと親に語った。その話は村の人々にも広がった。そしてドイツ人の心理セラピストであり退行催眠師でも有名なTrutz Hardo 先生もその話を直接その子から聞かされた。

その3才の男の子が住むコミュニティーの人々は、この話を深刻に受け止め、その子が、前世についてほかに何を知っているか尋ねた。
するとその子は村の人々を自分が生まれた場所に連れて行った。そして自分を前世で殺した男を教え、さらにはその凶器の斧まで見つけた。その3歳児は、殺人鬼の名前まで憶えていたので、皆でその男を問いただしたところ、その男は真っ青になった。

さらにすごいことには、その子は前世の自分が白骨化して放置されていた場所まで皆を誘導した。その骸骨はたしかに傷を負っていて、その男の子の身体の同じ場所にアザがあったという。

  


Posted by 愛知 ソニア at 10:55ワールドニュース

2014年05月22日

多次元神話Vision Vine (幻覚のツル)

多次元神話Vision Vine [幻覚のツル](蔓)
Earl Vickerという人が、南米のジャングルに住む原住民のことを書いた「幻覚のツル」と題した、シャーマン的な世界を表現した作品です。
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「おまえが他の世界で見てきたことを我々に分かち合ってくれ」

と、酋長が尋ねると、そのウォリアーは答えた。

「その世界っていうのは、俺が今までに行ったことのない世界だったのさ・・・光眩しくて、目が痛くなるくらいで、雑音はひどくておまけに混乱しているんだ。そして緑がまったくないんだ」

「どこにその世界はあるんだ?」

と、再び酋長が尋ねると、

「わけがわからないんだが、ここのどこかに存在しているってことは確かみたいなんだ。俺たちがここに座っているのと同時にどこかでね。そして時代は、人々がすごく強い魔法の力に目覚めて、俺たちの世界なんか一発で吹き飛んでしまうほど恐ろしい武器もあるんだ」

この種族の集会には知られずして、こっそり話を聞いていた者がいた。

アカールという名の少年が、壁の穴から中の様子を盗み見していた。
その時の酋長の顔が今まで見たこともないほど寂しげな表情にアカールの目には映った。

アカールは混乱した頭を抱えてジャングルを歩いて行った。

たしかに酋長が集会で言っていた。

『俺たちの文化も失われるし、俺たちの世界が消えていく・・・といっていたけれど、どういう意味なのだろうか?』

アカールが森の中を歩きながらそんなことを考えていると、
足元にジャガーの足跡を発見した。

アカールはその足跡を追っていった。するとすぐにジャガーが目に止まった。

ジャガーとは、「ひとっ跳びで殺す」という意味をもつ。
ジャガーという崇高な動物が、アカールの視野に入った。
しかも、その恐ろしい動物は森のツルを食っているではないか。

やがてジャガーはツルを吐き出した。
身震いしながらものすごい音と共に吐き出している。
アカールはそれをじっと見ていた。

すると突然、そのジャガーはアカールの真正面までジャンプして近づいた。
そしてアカールの目をじっと見つめた。

あまりにもの恐ろしさにアカールは一瞬ジャガーから目をそらした。
するともうジャガーはいなくなっていた。

アカールは、いつか部族の長老たちが、ヴィジョン・ヴァイン(ヴィジョンを見るツル)とよばれるものについて語っているのを耳にしたことがある。しかもそれは、監督者なくして絶対にひとりでは飲むものではないと言っていたのも覚えている。

しかし、その村もとうとう崩壊しようとする最悪な事態を迎えたのだから、村で皆がやっていた儀式を思い出して一人でも飲んでみてもいいだろうと彼は考えた。

またそれによって自分たちの世界を守ることができたならば、長老たちからも喜ばれるだろうし、晴れてはあの美しい酋長の娘、イシャとも結ばれるかもしれないとアカールは考えた。

それで彼は近くの廃虚跡から壊れた器をひとつひらってきた。そして、切り落としてきたツルを細かく刻んでからやわらかくなるまで叩きつぶし、それをその器に入れてぐつぐつと煮た。

夜暗い森の中で一人になったアカールは、勇気をもって煮上がったものを飲むことにした。ひどい味がして吐いてしまいそうにもなったが、一気に飲み干した。そのとたんにアカールはぶるぶると震えだし、冷や汗をかき始めた。

「おお・・・大変な事になっちまった!
俺はここで死んでしまうのか! 」

アカールは恐怖心にすっぽり包まれた。

しばらく震えていると、急に自分が誰かに見られているような気がした。

さっき森で出くわしたあのジャガーが戻ってきたではないか。

「おまえはひと爪立てたオレに殺してもらいたい為に、あの死のツルを食ったんだな。」

と、その獣はアカールにいった。

怒りの目で自分を見つめている目の前の大猫にアカールは震え声でいった。

「おっ俺は、おまえなんか、怖くはないんだぞ!」

するとそのジャガーは、

「おまえなんか怖くない~、おまえなんか怖くない~」

と、その場で笑いころげながらアカールを真似て歌いはじめた。

あまりにもの恐ろしさに、アカールはその場に吐いたり、便まで垂らす始末だった。

それを見たジャガーは、森の中で寝転がってますます笑いが止まらない様子だった。

ジャガーは笑いながらこういった。

「オレがおまえを食っていたのなら、こんな面白い会話はなかったぞ」

アカールは心の中でこういった。

『俺はたしかにジャガーと会話したのだ。これはとても名誉あることなのだ。ジャガーが今、俺のアライとなってくれたんだ・・・』



さてここで、シーンはある都会に変わった。

リードという男がいて、デレックというボスからプロジェクトをやめてしまえと忠告されている。

間違えば裁判だたになりかねない、とてもリスクの大きいプロジェクトをリードは抱えて行き詰っていた。

その上、ボスのデレックは、リードが自分で創りあげたバーチャルキャラクターのアカールにあまりにものめり込んでいくことを心配していた。

ボスがオフィスから出ていくや否や、リードは再びヴァーチャル世界に戻っていった。

リードはバーチャル世界の中の小道を歩きながら、ジャングルのムーッとする豊かな匂を楽み味わった。

「上空から見てみることにしよう! 」

と、彼はコンピュータに命じた。

すると、システムはリードに地図を提供したので、彼はそれに応じた。

「小道のこの辺でジャングルをぬけて、湖を作ることにして・・・」

と、設定すると、なぜか地図は消えてしまった。

気がつくとリードは、そのジャングルにいた。

ブッシュマスターと呼ばれる二メートルもありそうな猛毒をもつヘビに噛まれそうになった。
それでもリードは 、自分がコンピュータの画面上に創ろうとしていた新しい小路を、自ら歩いているのに気づいた。

そのジャングルの小道をリードは進んでいった。

「キャラクターを登場させよう!」

と、リードが心の中でそう思った瞬間に、妙なチクチクするような感覚を覚えた。目の前には、自分がクリエートしたキャラクターであるアカールがなぜか目の前に座っていた。

「なんて変なヴィジョンをこのツルはくれるんだ!? もう一つの世界ってひどいところじゃないか」

と、アカールは目をこすりながらそういった。

そのあとアカールは、村に帰っていった。そして、チーフに自分が見たヴィジョンについて明かすことを決心した。

「おまえは長老の会合を盗み聞きしたのか! その上、監督なしに一人であのツルを飲んだのか。罰として、おまえをこの村から永久に追放する。」

と、酋長はアカールにかんかんに怒った。

アカールは、目を真っ赤にして泣きながら村を去っていった。そして、あの小屋跡まで再び戻ってきた。

『ここで一人で死ぬことになるのかもしれない。そして、もう一つの世界の悪霊と戦かわねばならないのか・・・』

アカールは心の中でそういいながら、さっきのツルからできた液体のあまりを一息に飲んでしまった。

アカールは新しい小路を発見した。

『こんなところに道があるとは。今までに見たこともない道だ。歩いていってみよう』

と、彼はつぶやいた。

しばらくすると彼は湖に出てきた。そして、水面に映る自分の姿を見ると、なんと裸だった。

「もうひとつの世界の霊が、きっと笑うんじゃないだろうか・・・」

突然、彼は悲鳴をあげた。

その声にリードは、はっとして後ろを向いた。

しかし、ちょうどその時ボスのデレックがまたオフィスに戻ってきた。リードが会社の規則を破って、また例のバーチャル世界にのめり込んでいないか、チェックしに戻って来たのである。その通りだった。その場で、リードは首になった。

しかたなく家に帰ったリードは、ある事を決心した。

『あの世界が恋しい。俺は戻るぞ! 』

彼がヘッドホーンをつけると、すぐにあの湖に戻っていた。

すぐさまあの自分が創造したキャラクターのアカールが水面に寄り添っているのが見えた。

アカールは瞬きをした。すると目の前には、大蛇のアナコンダが自分の足に巻ついていた。そして湖の下へひきずりこもうとしていた。

彼は悲鳴をあげて必死ではいずり上がろうとした。

「キャラクター、早く消えろ!」

とリードは叫んだ。

『アナコンダにかかれば、少年はこれまでだ。しかし、待てよ・・・』

とリードは考えた。

『たしかに原住民たちは、自らの死と再生を体験するためにあのツルの液体を飲むのではないか。それに彼らは、動物に変身するためにもそれを飲むと、たしか聞いたことがある。ならばあのジャガーもそうなのかな?』

と、考えたリードは、コンピュータに向かって、

「キャラクターよ、戻ってこい!」

と命じた。するとあのジャガーが飛び出てきた。ジャガーは、湖の畔であの大蛇アナコンダの頭を爪で裂いた。強く締めつけられていたので、毛を逆立ててガォーと吠えた。アナコンダの息は絶えた。

アカールがそのジャガーの前足を見つめていると、たちまち前足が人間の手に戻っていた。彼は水面に自分の顔を映すと、見たこともない顔が映っていた。

「もう一つの世界の男にちがいないな。なんてすごいシャーマンなんだろう。オレもいつかあんなになってみたいなあ 」

と、アカールがそういってから指で水面に触れると水輪が広がった。するとたちまち二つの世界は一つに統合した。

いいアイデアをリードはひらめいた。

「そうだ。スタートからもう一度始めよう! 
もっと素晴らしくて、もっとリアルな世界をコンピュータで創ってみよう!
ネットでタダでみんなとシェアーしたい世界なんだ! 
誰もがその世界にコンピュータでつながることができれば、
人間は再び自然とのコネクションに目覚めるだろう!
そうなると自然を保護するための寄付が自然と集まるようになるだろう。
コード保管所からDNAを集めて何千もの種を増やすこともできるだろう」

と、名案が浮かんだリードは興奮した。

アカールは、リードの頭にあふれ出てくるアイデア全部を理解できなかったが、どちらの世界にも希望が生まれたことはなんとなく理解できた。

アカールは急いで村に駆け戻っていった。

ジャガーに教えられたイカロを歌うと勇気が出てきた。

村に着くと、アカールはたちまち囚われた。そして、酋長の前に突き出された。

「オレはもう一度、あの世界へ行ってきたんです。そしてその世界の者に俺たちの世界を見せてやると、二つの世界は一つになったんです。俺たちの魂はこのようにして生き残る希望が生まれるのです」

アカールは酋長にそういった。しかし酋長は、以前よりももっと腹を立てた。アカールがジャガーから教わったイカロを歌っても酋長は変わらなかった。

「自分が価値ある者であることを証明しろ。ジャガーの歌なぞ、この世界でも何回も聞いたことがある。それよりも、もう一つの世界のものを何か見せてみろ。」

と、酋長はアカールにいった。

アカールは少しためらっていたが、変な言葉で語りはじめた。

”「SHOP FOR THE LATEST REALITIES AT THE REALITIES FACTORY! ”(リアリティーのお買い物は、リアリティーズ工場で! )

とアカールは酋長にそういった。

すると酋長は、

「一体、どういう意味なんだ、それは」

と尋ねた。

「もう一つの世界の人々はパワフルなシャーマンたちなんです。偉大な魂の道具をもっています。しかし、彼らのヴィジョンは空っぽなんです。彼らには、オレたちからヴィジョンについて教わる必要があります。だからそのお礼として、彼らからこれから変化の訪れる中を生き残こる方法を教えてもらうのです」

酋長はうなずいて、アカールの勇気を賛えた。

「だが、おまえは以前の名前で、再び村に戻ることは出来んぞ! 何ていう名に変える?」

と酋長に聞かれた。するとアカールは、

「リードって呼ばれてみたい」

とにっこり笑ってそう答えた。  


Posted by 愛知 ソニア at 11:37シャーマニズム

2014年05月19日

5月18日 プレアデスからのメッセージ

こんにちは
私たちはここにいます。
またしてもあなた方の現実にいることはとても光栄です。

ここにいらっしゃるみなさんのエネルギーを今スキャンしています。

まず、この伝達はみなさんのエネルギーをアンカーとして行われます。

ご存じのとおり、このような伝達は、皆さんがチャネラーと呼ぶ者を通して
私たちのような存在や、天使界のエネルギーからのメッセージが伝えられます。
チャネラーたちの中には紙にそれを託す者もいれば、
私たちのように実際に皆さんのエネルギーを感じ取り、
それをアンカーとして伝達することを好む存在たちもいます。
皆さんのエネルギーに同調し、
私たちの観点から伝えることができるのです。

熱心なエネルギーが感じられます。
皆さんはなにか新しいことを学ぼうとここに集まってきておられます。
いえ、すでに知っていることを、
思い出すために、あるいは確認するためにいらっしゃったのですね。

ここにいらっしゃる皆さんは、
ある意味で群を抜いていると私たちは申し上げたいのです。
ちゃんと分別力があり、
また自分のためにこのエネルギーをどのように使おうかと決めることができるからです。
この凄まじいエネルギーの中にいること自体が、
多くの敬意を払うべき仕事を担っているといえるのです。
とてもパワフルな時の一点を今あなた方は迎えています。
そして、それを見逃すことのないように、
あなた方はちゃんとそのチャンスを創造したからこそ今ここにいるのです。

多次元からあらゆる魂が、
今ここで起きていることに引き寄せられてやってきています。

地球は、それほどにもパワフルな場所なのです。
なぜなら、生きている図書館だからです。

その生きている図書館は、多くの知性あふれる力によって築き上げられました。
彼らはあなた方が呼ぶところの「遺伝物質」集め、そして形ある命をデザインし、
中に霊的な力を封じ込めました。

その形ある命は、自ら再現する力をもち、
その形ある命は、エネルギーを生み出すことができ、
その形ある命は、あらゆる種類の情報をその「遺伝物質」の中にコード化させ、蓄えることができるのです。

ゲノムを解読することは、あなた方の星の科学の中でも特に最優先されてきました。
しかしながら、DNAの分子の創造に伴う、ある意味における「意識の同意」というものを理解することなく、ゲノムの謎を完全に解き明かすことができる者は現れないでしょう。

形ある命とは、実際には遺伝子なんかにはまったく関係のないことで、
単なる自然科学の世界に過ぎないのです。

形ある命とは、エネルギーのダンスです。

ゲノムというものは長い間解読されてきたものの、まだ理解に達してはいないのです。
そして、世界に発表されるそれに関する情報は決して真実とはいえないのです。

多くの先進国のリーダーたちはその研究に惜しみなく時間と巨額を費やしてきました。
数十年間もゲノムの研究に国々が、競うように力を注いできました。
クローン技術やそれに関連する実験は、実はその研究の当初から始まっていたのです。

このような時代に生きることは、
あなた方にとって決して容易なことではありません。
なぜなら、あなた方は心ではっきりと気づくことができるからです。
さまざまなことを学び、得たヒントを関連づけていくことができます。
神話や伝説を学び、またその中の時代を実際に生きていた記憶を蘇らせることもできます。

しかしながら、メディアに触れたとたんにディスインフォメーションだらけです。
実際にメディアのでっち上げは、そもそも人々のためのエンターテイメントに過ぎないのです。
皆を心配させたり、真実から分離させたりする道具です。
真実は、皆さんのために配給されるイブニングニュースとはかけ離れたものです。

さて、真実とは地球で権力を握っている人々が、
つまり、あなた方の観点からすると、
巨額の金と地球の多くの秘密にアクセスできる人々です。

彼らは市場を動かし、人々を動かし、天候さえも動かすことができます。
動かしたいものは何でも動かす力を持っています。
彼らはその方法を知り尽くしているからです。
そしてそういった人々は、実際に地球で何が起こっているか、
常にはっきりと認識しています。

そして、彼らは自分たちに都合が悪いことは蓋をしておこうとします。
しかし、封じ込めようとしてもとうてい無理なことなのです。
さらには、彼らの絶望的な試みによって、
多くの人々の命が失われることになろうとも気にもならないのです。

皆の魂が解放され、知覚が解放され、
真実を見る自由が与えられることよりも、
彼らは自分たちの欲を優先します。
これこそ実際にあなた方の惑星で起きている真実です。
そして、あなたもその現実を共有しているのです。

ここで私たちはあなた方に常に覚えておいていただきたいことがあります。
それは、多次元とは協力を基盤とした世界である、ということです。

形ある命を一つ例として考えてみてください。
バクテリアであろうが、ウイルスであろうが、人間であろうが、動物であろうが、
木の葉であろうが、そのデザインの美的要素は、欠点など一つもありません。
自然の構造は、自らを補うようにできています。
完璧で素晴らしいシステム下にあなた方は存在しているのです。

よってたとえば、何者かが生命の自然な遺伝子に介入すれば、
あなた方のDNAを盗んで新しい生命を創造する者という意味ではありませんが、
いえ、そうする者たちもたしかにいるということです。
彼らは人類の別のバージョンです。

つまり、ある意味で彼らは未来のあなた方であり、
優れたサイエンスの道を歩むことを選択し、
高度のテクノロジーを手に入れた者たちです。

彼らはあなた方人間から感情をまったく持たない生命体を作り上げることに成功しています。
彼らはあなた方が想像すらできないひどい実験を繰り返しています。
未来のタイムラインから彼らの乗り物でポータルを通過して、
そういった存在たちがこの惑星にコーディネイトポイントに合わせ、
訪問していることはたしかです。
そして、必要な材料を持ち帰ります。

彼らは時間を逆戻りするのです。
そして、それは私たちも同じです。
あなた方も同じように時間を逆戻りしたり、
未来にいったり、現在にいることもできます。
過去、現在、未来は同時に存在しているからです。

よってあなた方はここにいながら複雑な大きな謎と常に向き合っているわけです。
複雑にすべてが絡み合っています。
誰もが自分が欲することの目的をもってここにやってきます。
そしてそれぞれが謎を解く鍵を握っていると信じているのです。

それにしても、生命をデザインした存在たちは、
とても寛大です。
よってあなた方が、神と呼ぼうが、
その創造主に近づきたいのであれば、
「寛大さ」を常に心しておくことが鍵なのです。

自らの創造によって誰かを傷つけるのではなく、
創造の拡大されたパターンである
「協力」の価値と美を自ら信頼することを忘れないでいただきたいのです。

あなた方は生きているフィールド場にいます。
そのフィールドは、あなた方一人一人が感じること、
言うこと、考えること、行動することすべてを感じとることができ、
それらによって形成されています。
よって、そのフィールドにバランスをもたらせたいのであれば、
つまり、あなた方の世界にバランスを取り戻したいのであれば、
まずはあなた自身がバランスを取り戻す必要があります。
それが、あなたが世界に貢献できることです。

  


Posted by 愛知 ソニア at 14:55プレアデス・メッセージ

2014年05月17日

未来のSFホテル イン ドバイ

竜宮城?
それとも円盤?
泊まりた~い、こんなホテル。
どんな夢が見れるんだろう?






『Water Discus Hotel(水中円盤ホテル)』と名付けられたその建物は、ドバイに建設される予定の世界最大の海中ホテル。

ポーランドのデザイン会社『Deep Ocean Technology』が設計したというこちらの円盤ホテルは、21階建の半分を錨で海中に固定させ、もう半分を海面からのぞかせる建造物としてデザインされています。海中には、エアロックと減圧室を完備したダイビングセンターや客室、海上にはスパや庭園、オープンテラス。また海上の円盤には、ヘリポートや船舶無線システム、高速インターネットアクセス、衛星携帯電話などのシステム搭載も可能とか。

このホテルは、個別に動かすことができる地上部分の4つの円盤と深さ10m地点の海中部分にある1つの円盤という、ふたつの構成で成り立っています。

しかし、海中にこれだけのスケールの建造物を作るのは未だかつてない事。このホテルの計画に携わっているディープ・オーシャン・テクノロジー社は、潜在的な投資家にも気に入られるようにと技術を革新してきたそうです。また、各建造物は特定の海岸線や水深エリアに建造するように変更したり、いつでも円盤を増減できるようにしたり...といった配慮もするそです。

客室から見ることのできる海中世界は、まさに絶景。大きく造られた窓からはもちろん、特殊な照明システムによってマクロ撮影した小さな生物までモニターで観ることができるそうです。さらには、海底にいながら太陽の光も楽しむことができるそうです。

  


Posted by 愛知 ソニア at 17:07ワールドニュース

2014年05月15日

魂の旅 その5 魔術師アルフレードとの出会い


臨死体験後の私は魂が抜けてしまったような状態が続いた。
自分はどこにもいなかった。
過去の記憶もなければ、
生きていく気力もなにもない。
心配した友人たちは交代で私のアパートを訪ねてきてくれた。
この人に会えばいい、あの人に会えばいいと、
言われるままに私はついていったが何も変わらなかった。

そんなある日、ある女性の友人が会わせたい人物がいて、
きっとその人なら私を助けることができるといった。
私は彼女に連れられて、あるお金持ちの家を訪ねて行った。
大勢の人々が集まっていて、
あるインド人らしき男性の話にみんな夢中で聴いていた。
ずいぶん後になってから知ったのだが、
それがあの有名な哲学者クリシュナ・ムルティだったとは。
たとえ賢者の前に連れていかれようとも奇跡は起きなかった。

仲間たちは、いろんなところに私を連れて行った。
トーテナムコートロードのハリクリシュナのアシュラム。
グルマハラジのテンプル。
スタートしたばかりのバグワン・シュリ・ラジニーシ(Osho)の
ロンドンアシュラムにも行った。
そこで面白い光景を見た。
地下の瞑想室では、ダイナミックメディテーション
と呼ばれる瞑想をやっているので見てみるかと誘われた。
ドアを開けると大勢の男女が赤い照明の下で、裸で踊っていたので、
私は慌ててドアを閉めて一階の事務所に戻った。
すると受付の男性が、
「君は日本人だから座禅のほうが向いているだろう」
と私に言ったのでそのまま帰ることにした。

そのころになると友達に連れられて、
私はまた美大に少しずつ戻るようになっていた。
そんなある土曜日の昼下がりに、
ふらっと私はひとりでポルトベロの蚤の市に足を運んだ。
向こうから歩いてきた一人の若者に、
「あなたは私ね」と私はつい声をかけてしまった。
そのころになってもまだ自分自身を自覚することができなかった。
私とあなたの境界線が消えていたからである。
「もちろんだよ、君はオレだ」
と、その若者は笑いながらそういって通り過ぎて行った。

私はポルトベロロードをゆっくりと歩きながら進んだ。
骨とう品の出店やさまざまなお店が並ぶ通りを抜けて、
シェパーズ・ブッシュ駅近くまで私は歩いていった。
すると突然向こう側から歩いてきた男に私は腕を掴まれた。
その男はくるりと私の手を返し、掌をじっくり眺めてから、
「君の内なる世界と外の世界は分離していて
完全にバランスを失っている。
危険な状態だとわかっているのか?」
鋭い目つきで私に向かって彼はそういった。

「何がどうなっているのかわかるのならぜひ教えてください」
「私についておいで」
と、その男はひとこと私にいった。
浅黒い顔をしていたので白人ではない。
言葉にもなまりがあるのでイギリス人ではなさそうだった。
ついていくべきかどうか一瞬私は戸惑ったが、
40代ぐらいだろうか、
目の前のこの男性を信頼する以外道はないと、
私はすばやく決心してついていくことにした。

「私のアパートはあそこを曲がったところにあるんだ。
ちょっと待って、ほら、あのティーポットどう思う?」
と彼は私に訊ねると、
骨とう品の出店の前で立ち止まり、
じっくりと古そうなポットを見つめた。

「これは死からのギフトだよ」

うれしそうに笑みを浮かべてそういってから、
彼はそのポットを購入した。
店の男はそのポットをくるくると雑に新聞紙で包んでから彼に渡した。
ビクトリア時代の雰囲気が漂っている、
面白い飾りをしたティーポットだった。
それにしても、そのティーポットのことをいっているのだろうか?
それとも、私のことを見抜いてそういったのだろうか?
私のことをなんとなく感づいているような目ではあった。

少し距離を保ちながら私は彼のあとをついていった。

  


Posted by 愛知 ソニア at 10:41ソニア物語

2014年05月14日

魂の旅 その4 臨死体験

別世界の旅への入口は数字だった。

私は2と3の間に入っていった。

なぜかそれは、フランスとイタリアの国境と重なり意識していた。
中に入っていくとミラーハウスのように
鏡の壁がいっぱいあった。
どの部屋に入ればいいのか迷っている自分がいた。

次なる記憶は、体がまるで筒のように空っぽになり、
上から下へ、下から上へと勢いよく抜けては入りが永遠と思えるほど長く続いた。
やがてそれは暗いトンネルであることに気づいた。
今から思えば、死後の世界において初期段階に現れる、
ほとんどの人が記憶しているあのトンネルを私もまたそこで経験していたのだろう。
死後の世界のトンネルと、
クンダリーニエネルギーの流れと同じなのではないかと、
今となって私はそう解釈している。

やがて私は、
それまでに生きて経験したすべての好きだったことの記憶が再現され、
次から次へと絶え間なく襲ってくる世界におちいった。
美味しそうないちごにミルクがかかっているのが現れたり、
次は大好きなビートルズの曲だったり、
私が好きだった、愛していたものが、その瞬間瞬間が、
次から次へと猛スピードで再現されながら襲ってくる。
その時の私の意識は、普段よりもはるかにはっきりしていた。
全部なにひとつ残すものなく自分が愛した人や動物、モノを、
シャワーのように私は浴びさせられた。
たった19才の私が、
自分のエゴの大きさに嫌気がさすほど見せられたのである。
最初のほうはその再現を楽しんでいたが、やがて
「もういい、それくらいにしてほしい・・・」と私は叫んだ。
するとそれはピタッと止まった。

次なる記憶は、トンネルの向こう側の光があるにもかかわらず、
私はトンネルの壁の中のある部屋の扉を開けた。
ギギギーと扉が開くと、部屋の中はお化け屋敷のようで、
薄暗く、グレイ一色で包まれた古めかしい部屋だった。
そこら中にクモの巣がはられていて、
人の気配が長らくなかったような古い部屋で、
気持ち悪さと恐ろしさが漂っていた。

ハッと気がつくと、
私はその部屋の中央にある楕円形のテーブルに横たわっていた。
テーブルの周りには、小柄で大きな目をした3,4人の存在たちが私を囲んでいた。
人間ではない。
今になって思えば、たしかにあれがグレイエーリアンだったように思う。
1970年代初頭で、
まだグレイどころか、
宇宙人のコンセプトさえあまりなかった時代であるにしても。

そのテーブルに私は縛られていた。
ロープも何もなかったが、身動きひとつできなかった。
彼らは私を見つめながら互いに無言で語り合っていた。
「どこから切開しようか?」
それが大きなアーモンド型の目から伝わってきた。
見渡すと、そのグレイの部屋に、
大きな40センチほどの先が尖った刃物が、
唯一リアルな世界と同じように光っていて、
その太い端を仲間のひとりが握っていた。

「やめて~」と私は大声で叫んだが、動けなかった。
それまでに味わったことのない最大の恐怖を私は覚えた。
彼らには全く感情がなかった。
それがたとえようもないほど恐ろしかった。
ただ実験動物を扱うように、
同情心はみじんもないことをすぐさま私は悟った。
やがて私は完全にあきらめの境地に入った。

その刃物は、上方からゆっくりと私の心臓を目指して降りてきた。
「もうダメ・・・」と思った瞬間、
その刃物はプチンと、
まるでちっちゃな針が刺さったぐらいのインパクトで胸に刺さった。
まったく痛くもなにもなかった。
ほっと安心したのは束の間だった。

その瞬間に私はものすごいスピードで上昇し、
その不気味な部屋を突き抜けていった。
どんどん私は上昇していき、
下方に地球が小さく見えるくらいになっても止まらなかった。
私の体が止まったところは、
宇宙の彼方で、夜空のような青のスペースが広がっていた。
周りには惑星や星が見えていた。
私はあのテーブルに寝かされていた状態のままで宙に浮いていた。

自分の胸のあたりから渦巻き線が、
いくつもさざ波のように宇宙に広がっていた。
私はひとりっきりで、あるのは広大な宇宙だけだった。
意識ははっきりしていて、孤独感に私は包まれていた。
「誰もいないの。一人っきり?!」
私の足元から宇宙に溶けるように消え始めていた。

それでも意識だけがその孤独感と共に残っている・・・
と私は感じていた。
「これが死なんだ。なんてバカなことをしたのだろう。
意識はそのまま残るとは・・・いや、むしろもっとはっきりしている」

すると、どこからか声がしてきた。
「そうです。意識はそのまま残るのです。
しかし、その孤独感はもうすぐ消えますから・・・」

たしかにその声は先ほどの気持ち悪い存在たちのものではなかった。
少なくとも私のことを思っていてくれていると感じられた。
その声が聞こえるや否や、孤独感は消えていた。
最終的には、私はただそこにあるのみという感覚だけが残った。
宇宙の一部である自分だけがはっきりとした意識と共にあった。
「ああ、これで永遠。これでいい」
静寂さとすべてがOKという気持ちだけが最終的に残った。
渦巻きと肉体はほとんど胸のあたりまでだんだんと消えていった。

すると突然、また声がした。
どこからともなく聞こえてきて、
宇宙全体に広がり渡る声だった。
「あなたが所属する村を探したのですが、見つかりませんでした。
あなたはもう一度、地球に戻ることになったのです」

私は病院で目が覚めた。

あの経験から何年もしてから気づいたことだが、
グレイエーリアンというのは、悪い奴らではなく、
むしろ人間が死に至るまでに、
最大の恐怖を浄化するプロセスを担ってくれる役目があるのではないかと。
それならば、
「コミュニオン」というグレイエーリアンについて書いた
ウィットリー・ストリーバーという作家の意見と同じということになる。


あの時の記憶がもっと鮮明な時期に
今思い出されることよりも詳しく書き残していたら、
と思うことがよくあるが、
と同時に忘れたいという気持ちがたしかにあった。
当時は、あの経験以前の自分のすべてを、
一か月ほど思い出せないくらいショックを受けていた。
立ち直るのにほんとうならセラピストが必要だったことはたしかだが、
私の場合、あの経験からしばらくたってから、
ロンドンで偶然にもある魔術師との出会いがあって私は救われた。
私への癒しを超越して、あの経験をばねにして、
とんでもない世界に導いてくれた恩師アルフレードとの出会いがあって、
あの窮地から私は救われたのである。



  


Posted by 愛知 ソニア at 10:03ソニア物語