プロフィール
愛知 ソニア
愛知 ソニア
1970年よりイタリアとイギリスに留学して芸術を専攻。
エハンと結婚後、日本で十五年間、生活しながら子育て、座禅、ヨガ、正食に励む。

後十二年間はカナダに移住し、夫と共に日本向けの精神世界情報誌、「トランスダイメンション・ヴィスタ」を発行してきた。海外ワークショップの企画や翻訳も手がけている。

以前から主に西洋の女神史に関心があり、「女神シリーズ」をヴィスタに記載する。未来学者バーバラ・M・ハバード女史をはじめとして、意識の進化をアシストする様々な女性たちにインタヴューを行ったことがある。

「パワーかフォースか」(三五館)「インディゴ・チルドレン」(ナチュラル・スピリット)、「水からの伝言Ⅱ」、「光の家族」など、数々の本を夫、エハン・デラヴィと共に翻訳する傍ら、講演活動や海外ワークショップを1993年ごろから行ってきた。カナダBC州ネルソン在を経て、2013年1月から日本に在住。



2分でわかる愛知ソニアのMAO
「ミラクルアカシックオラクル」




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イナンナから人類へメッセージ

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2006年08月13日

幸福な王子

今朝、散歩していると一羽のツバメが飛んできました。そこで思い出したのが、昔、よく読んだオスカー・ワイルドの小説で子供向けに書かれた「幸福な王子」でした。

ある街の柱の上に幸福の王子の像が立っていた。両目には青いサファイア、腰の剣には真っ赤なルビーが、体は金箔に包まれていて、鉛の心臓を持っていた。とても美しい王子は街の人々の自慢だった。エジプトに旅に出ようとしていたツバメが寝床を探し、王子の足元で寝ようとすると上から大粒の涙が降ってきた。王子はこの場所から見える不幸な人々に自分の宝石をあげてきて欲しいとツバメに頼む。ツバメは言われた通りにルビーを病気の子供がいる貧しい母親に、サファイアを飢えた若い画家と幼いマッチ売りの少女に持っていく。目が見えなくなった王子は、ツバメに街を飛び、色々な話を聞かせて欲しいという。そしてまだたくさんの不幸な人に自分の体の金箔を剥がし分け与えて欲しいと頼む。

やがて冬が訪れ、王子はみすぼらしい姿になりツバメも弱っていく。死を悟ったツバメは最後の力で王子にキスをして足元で力尽きる。その瞬間、王子の鉛の心臓が音を立て二つに割れた。みすぼらしい王子の像は柱から取り外され、溶鉱炉で溶かされたが鉛の心臓だけは溶けず、ツバメと一緒にごみために捨てられる。

天国では神様が天使に「この街で最も尊きものを二つ持ってきなさい」と命じ、天使は王子の鉛の心臓と死んだツバメを持ってくる。神様は天使を褒め、王子とツバメは楽園で永遠に幸福になった。

とこういうあらすじでした。オスカー・ワイルドの小説からは男性とも女性ともいえない非常にセンシティブな表現が印象的でした。オーブリー・ビアズリーの挿絵も少しグロテスクですが、とても好きでした。







  


Posted by 愛知 ソニア at 11:35Comments(6)ダイアリー