プロフィール
愛知 ソニア
愛知 ソニア
1970年よりイタリアとイギリスに留学して芸術を専攻。
エハンと結婚後、日本で十五年間、生活しながら子育て、座禅、ヨガ、正食に励む。

後十二年間はカナダに移住し、夫と共に日本向けの精神世界情報誌、「トランスダイメンション・ヴィスタ」を発行してきた。海外ワークショップの企画や翻訳も手がけている。

以前から主に西洋の女神史に関心があり、「女神シリーズ」をヴィスタに記載する。未来学者バーバラ・M・ハバード女史をはじめとして、意識の進化をアシストする様々な女性たちにインタヴューを行ったことがある。

「パワーかフォースか」(三五館)「インディゴ・チルドレン」(ナチュラル・スピリット)、「水からの伝言Ⅱ」、「光の家族」など、数々の本を夫、エハン・デラヴィと共に翻訳する傍ら、講演活動や海外ワークショップを1993年ごろから行ってきた。カナダBC州ネルソン在を経て、2013年1月から日本に在住。



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イナンナから人類へメッセージ

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2014年08月20日

ハイアーセルフ パートⅡ

先日私は、「ハイアーセルフ」について書きましたが、
私たち誰もが自己の中にさまざまな自分がいるのです。
「ハイアーセルフ」もその中のひとつの自分です。
そして、もちろん、「インナーチャイルド」というのも、
自分の中にいるある側面なのです。
実は自分の中にたくさんの顔を持つキャラが存在しています。

これらを「サブパーソナリティ」(副人格)
という言い方を心理学の世界ではします。
そしてその集合体であるあなたのことを、
「メインパーソナリティ」(主人格)といいます。

あまり意識が進化していない人でも
4人ぐらいのサブパーソナリティをもつ自分がいるそうです。
仏教の十二面観音さまはまさに、
そのような人間の本性を表現しているのでしょうか。
それら各々を統合しているのがメインのお顔だと考えることができます。

ハイアーセルフ パートⅡ


サブパーソナリティの問題は、
それらが互いに顔見知りであるかどうかです。
互いに知らなければ、最悪の場合は、
統合失調症(精神分裂)という
恐ろしい心の病を引き起こしかねないのです。

一日を通して自分の気持ちがどのようにシフトするかを、
チェックしてみるとよいでしょう。
たとえばきのうはどうだったでしょうか?
よく思い出せない場合は、
きのうの朝から夜までの行動をまず思い出すことです。
徐々にその時その時の自分の気持ちを思い出すことによって、
サブパーソナリティが浮き彫りになってきます。

頑張りやさん、怠け者さん、アバウトさん、
楽観的ハッピーさん、友好家さん、人間嫌いさん、
まじめさん、わがままさん、飽き性さん、がまんさん、
寂しがりやさん、誠実さん、無責任さん、完璧主義さん、
天才さん、スピリチュアルさん、ウツさん、批判屋さん、
ヒステリーさん、悲観主義者さん、イジワルさん etc

ほら、いっぱいいるでしょう。
これらのいくつかかがまとまって、
何人かのキャラが生まれます。
その一人一人に名前をつけてみましょう。

こういった自己の分析をサイコシンセシス(Psychosynthesis)
といいます。

ハイアーセルフ パートⅡ


サイコシンセシスは20世紀初頭、
イタリアの精神科医R.アサジオリによって作られた心理学の一体系です。
アサジオリは私たちの意識を大きく3つの階層に分けました。
そして、それら意識の中心にあり、
私たちの本質とも言える部分を「セルフ」と呼びました。
そして、その「セルフ」は上位にある
「ハイアーセルフ」とつながっています。

より大きな叡智の源とも
いえる集合無意識とつながっているのです。
いっぽう、ローアーセルフ(下位自己)には、
サブパーソナリティという形で、
先ほどあげたようなさまざまな自分がいると考えました。

サブパーソナリティに支配されているとき、
私たちのハイアーセルフが機能しないため、
私たちは本来のすばらしさを発揮できず、
ついついいつものパターンをやってしまいます。

サブパーソナリティに私たちが気づいて、
受け入れてあげることによって、
それぞれに適した役柄を与えてあげることもできます。
すると私たちが本来もっている個性と輝きを発揮して
生きることができるようになります。
でも出番をまちがえると、
現実が悲劇にもなりかねないのです。

最近、有名俳優のロビン・ウイリアムズさんが、
自殺したことで世界中がショックを受け、
悲しみに陥りました。
すばらしいコメディアンだった彼。
いろんな有名人が彼の死について語っています。
「道化師という仕事の裏には必ず危険な正反対の人格がいる」
と、イギリスの有名コメディアンのラッセル・ブランドは述べています。

生前からロビン・ウイリアムズの知り合いだった
アメリカ人禅僧ピーター・コヨーテさんは、
彼の死について、
「彼は天才的コメディアンだった。
それを可能にさせていたのは、
彼の中のサラブレッドさ。
でもすごい暴れ馬で、
彼はとうとうその暴れ馬をなだめることができなくなった」
と述べています。

ハイアーセルフ パートⅡ
ピーター・コヨーテとロビン・ウィリアムズ

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Posted by 愛知 ソニア at 11:25 │パーソナル・メッセージ