プロフィール
愛知 ソニア
愛知 ソニア
1970年よりイタリアとイギリスに留学して芸術を専攻。
エハンと結婚後、日本で十五年間、生活しながら子育て、座禅、ヨガ、正食に励む。

後十二年間はカナダに移住し、夫と共に日本向けの精神世界情報誌、「トランスダイメンション・ヴィスタ」を発行してきた。海外ワークショップの企画や翻訳も手がけている。

以前から主に西洋の女神史に関心があり、「女神シリーズ」をヴィスタに記載する。未来学者バーバラ・M・ハバード女史をはじめとして、意識の進化をアシストする様々な女性たちにインタヴューを行ったことがある。

「パワーかフォースか」(三五館)「インディゴ・チルドレン」(ナチュラル・スピリット)、「水からの伝言Ⅱ」、「光の家族」など、数々の本を夫、エハン・デラヴィと共に翻訳する傍ら、講演活動や海外ワークショップを1993年ごろから行ってきた。カナダBC州ネルソン在を経て、2013年1月から日本に在住。



2分でわかる愛知ソニアのMAO
「ミラクルアカシックオラクル」




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イナンナから人類へメッセージ

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2014年04月19日

感覚遮断タンク



感覚遮断タンク(デプロベーション・タンク)は、別名アイソレーション・タンク、フローティング・タンクと呼ばれ、内部に人間が浮かぶ程度の比重を持った液体を入れ、光や音を遮蔽した小部屋ないし大きな容器のことをいいます。タンク内部の液体は通常、濃度の高い硫酸マグネシウム溶液が用いられ、液体に浮かんだ人間が温度差を感じないように人の皮膚と同じ温度に調整されています。この部屋に入り、液体に浮かんだ人間は視覚・聴覚・温覚を完全に、また重力によって発生する上下感覚からある程度遮蔽されます。最近日本でもスパや温泉でたまに見かけることができるようになりました。

これはもともと感覚遮断の効果をみるために、ジョン・C・リリー(John C.Lilly)博士が1954年に考案し、現在では心理療法や代替医療として使われています。

ジョン・カニンガム・リリー(1915 – 2001)博士は、アメリカ合衆国の脳科学者で、イルカとのコミュニケーションを研究した事で知られていて、もちろん感覚遮断タンクの開発者として世界的に有名です。タンクでの研究はケン・ラッセルの映画『アルタード・ステーツ/未知への挑戦』の題名で取り挙げられ、映画の主人公は彼とその変性意識状態がモデルと言われています。
私たちは1995年に当時ハワイに在住しておられた博士を日本にお呼びして、講演会を開催したことがあります。今でも忘れられないくらい、超人間離れしたまるでイルカのような方でした。
脳神経生理学者であるリリー博士は、1940年代にワシントン州にある政府機関の国立衛生研究所で脳神経に関係する数多くの実験を行っていました。彼の実験テーマは肉体隔離による意識の研究で、

『肉体的刺激をすべて完全に取り去れば、人間の脳はどう影響されるだろうか? そうすると脳は働きを停止するだろうか?』

という疑問を抱きました。
これを実験するために、博士は人間が入れるくらいの長方形のタンクを開発し、その中を体温と同じ塩水で満たし、視覚・聴覚・温覚を完全に遮断できるようにしました。そして、その中に自らが実験台となって入りました。

塩分でタンクの中で浮きながら五感の刺激をほぼ完全に断ち切った状態になりましたが、しかし予想外にも逆のことを博士は体験しました。つまり、この地球の空間に身体が直立しているだけの状態で、通常人間の脳はその90パーセントがその状態を保つことにとらわれているということに気づきました。そのように身体の重力を維持するように調整させる脳の働きを開放させれば、私たちの脳がもつ別の機能が働き始めるのに気づいたのです。すなわち、脳に備わっている非常にクリエーティブな部分に働きかけるということです。博士が言うところの脳のバイオコンピュータが効果的に目覚めると、リリー博士は述べています。リリー博士の感覚遮断タンク実験については、”Centre of the Cyclone”というタイトルの彼の著書に詳しく書かれています。

私たち人間の脳は、まるでコンピュータと同じように、いかなる経験もプログラミングできると、博士は述べています。この気づきを博士に与えたのが、感覚遮断タンクでした。

『心の領域であなたが真実と信じていることは、ある限界内では真実であるが、その限界こそ超越せねばならない』

と博士はその本の中で語っています。

これをほかの言葉でいうと、私たちは肉体レベルの限界から自由になって、まだ知られていない心の世界を探求すべきであるという意味でしょう。おそらくそれは、限界がなく永遠に続く世界なのでしょうね。そう考えれば、悟りやアセンションもほんの入り口に過ぎないということになります。
ジョン・リリー博士は、彼の9冊のすべての本に記されている気づきはすべて感覚遮断タンクの中で生まれたと述べています。

自家用感覚遮断タンク



70年代にはそのフローティング・タンクをホームメイドで作る人たちやそれを売る会社が現れだしました。タンクは寝室や風呂場、階段の下、庭などに設置される家もちらほら見かけられるようになりました。

タンクの中で頭と首の力を完全に抜くことができるので、最高のリラクゼーションが得られます。体をそのように自由に浮かせるリラクゼーションと塩水の効果が得られるので、健康目的でタンクを使用する人たちも出てきました。タンクの中で一時間過ごすと、八時間の睡眠に値するとも言われています。しかし、一時的にフローティング・タンクはブームになりましたが、最近あまり見かけなくなりました。というのも、置くスペースの問題やメインテナンスがけっこう大変だからです。またもう一つ考えられるのは、狭いスペースで狭所恐怖症など、恐れを抱く人も出てくることなどが理由です。

私たちの多くが独りきりになるということ自体に恐怖を覚えます。タンクの中で肉体的にも、精神的にもいかにリラックスするかをまずは知るいいチャンスなのですが、タンクの蓋を閉められたとたんに出てくる人も少なくはありません。タンクに入るといちばん最初に首とあごの力を抜くことをお勧めします。目は閉じていても開いていても真っ暗なので関係ありません。そうするとやがてマインド以外何もないと感じられる瞬間がやってきます。座禅をしているときのような最高の瞑想状態に速くなれます。

私たちの家にもこのタンクが設置されていた時代がありました。その中で私は、イルカや異次元の存在たちと会話したりしながら何時間も過ごすことがよくありました。子供たちも大好きで、ある日長女が一晩その中で眠るというようなこともありました。タンクの中では記憶力が90パーセントアップするというようなことも聞かされたことがあります。なので、スピーカーを設置して語学の勉強にもいいかもしれませんね。でも面倒なので、どこかすでにおかれている場所で利用するのがいちばんいいでしょう。

  


Posted by 愛知 ソニア at 12:04この人と出会って