2007年05月22日
聖書の旅日記 1

朝、4時半ごろ、礼拝告知(アザーン)がフルボリュームで流れるミナレットの塔が、
ホテルの部屋のまん前にそびえている。
それが流れると、夢心地の中、突然、祈りモードに入っている自分がいる。
祈りは祈り・・・どんな宗教の祈りであっても崇高だからこそ、
半分眠っている自分の意識に自然とスイッチ・オンされるのだろう。
だからやかましいとか、うるさいと感じることは不思議なほどまったくなかった。
エルサレムでの最初の朝、十分ほどホテルから歩いていくと、
ある大きな門の前まで私たちはやって来た。
これがどうやら、ダマスカス門らしい。
エルサレムの旧市街は約四キロにわたる砦壁で囲まれている。
ほかにもヘロデ門、獅子門、黄金門(別名:糞門)、シオン門がある。
イエスは一体、どの門からエルサレムに入ったのだろうか?
聖書によるとイエスは、
そこでも人々の期待を裏切るような意外な行動に出たとある。
取り巻きを大勢従えて勝ち誇ってエルサレムに入城すると誰もが思い込んでいたとき、
イエスは明らかに、虚飾や見かけのきらびやかさを拒絶する行動にでました。
イエスは弟子数人にロバを用意させ、あえてそんなぶざまな動物に乗ってエルサレムに入城したのです。
崇拝されている人物としては、考えられない方法です。