プロフィール
愛知 ソニア
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1970年よりイタリアとイギリスに留学して芸術を専攻。 エハンと結婚後、日本で十五年間、生活しながら子育て、 座禅、ヨガ、正食に励む。 後十二年間はカナダに移住し、夫と共に日本向けの精神世界情報誌、「トランスダイメンション・ヴィスタ」を発行してきた。 海外ワークショップの企画や翻訳も手がけている。 以前から主に西洋の女神史に関心があり、「女神シリーズ」をヴィスタに記載する。未来学者バーバラ・M・ハバード女史をはじめとして、意識の進化をアシストする様々な女性たちにインタヴューを行ったことがある。 「パワーかフォースか」(三五館)「インディゴ・チルドレン」(ナチュラル・スピリット)、「水からの伝言Ⅱ」、「光の家族」など、数々の本を夫、エハン・デラヴィと共に翻訳する傍ら、講演活動や海外ワークショップを1993年ごろから行ってきた。 現在は長期海外滞在を終え、兵庫県に在住している。
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2006年07月21日

至福の母 アナンダマイ・マー

至福の母アナンダマイ・マー(1896-1982)

このブログの最初にもお伝えしたように、十年ほど前に私は「女神たちのパッチワーク」と言うテーマで日本国内を講演して周ったことがあります。その講演にて毎回欠かさずお話させていただいたのがこれからお話するアナンダマイ・マーです。

アナンダマイ・マーは、インドの聖者といわれている人たちの中でも一番人々に今日も愛されている女性です。グルの中のグルとも彼女はいわれています。

あるとき彼女は西洋社会に大きな影響を与えた聖者、パラマハンサ・ヨガナンダ(1893-1952)に、「あなたの人生について何かお話ください」と尋ねられました。すると彼女はこのように答えました。

「少ししか話すことはありません。私の意識は一度もこの仮の肉体と結びついたことはありません。この地球に私が辿りついた以前からずっとまったく同じです。女として成長しても同じです。私の家族によってこの肉体は結婚させられましたが、しかし私は同じです。こうしてあなたの前にいる私もまったく変わらない私です。永遠というホールで創造のダンスが変わってしまう時も、きっと私は同じはずです。」とこう述べました。

インドの東ベンガル地方(今のバングラディッシュ)に1896年4月30日に生まれたアナンダマイ・マーは、はっきりと自分の誕生時の記憶が後にも薄れずに残っていました。マーは厳粛なブラフマンの家庭の次女として生まれました。彼女の母親はマーが生まれるまでに夢の中に何度も神や女神が連続的に現われたといいます。この世に生まれたマーは最初から産声を上げることもなく、幼い頃からも一度も泣くことはなく、常に死ぬまで平和の表情をみせ続けたのです。そのようなマーの特殊な子供としての様子はよく知られていて、彼女は幼い頃、特に動物を愛し、それがゆえに肉や魚など一切口にしなかったといわれています。

マーはこれといった教育を受けてはいなく、小学校には2年も通っていません。インドのブラフマンのしきたりに沿って彼女は家族の望むとおり、早くして13才の時に、いいなずけのいとこのボラナースと結婚しました。彼は仕事で旅することが多かったので、マーは結婚式を済ませた後、一年間は実家で自分の家族と一緒に暮らしました。その後の4年間は、夫の姉夫婦と一緒に暮らしました。働き者でいつも朗らかなマーは、夫の家族からとても愛されました。しかし彼女は時々、仕事をしている途中にトランス状態に入ってしまうことがあり、家族たちは、それはマーが働きすぎて疲れているので眠気がさしたと思っていたのです。

マーはこのように生涯を通して、突然トランス状態に入ることがよくあったのです。しかしそれは、本当は周囲の人々の愛によって許されていた至福の女神の深い側面だったのです。突然、神でも乗り移ったかのようにサマーディ(恍惚)状態に入ることがよくありました。

1914年、18才になったマーは夫のボラナースと一緒に暮らすことになりました。しかしまったく肉体関係のない結婚でした。なぜかというと、ボラナースが一度、彼女に触れてみようとしたとき、彼女の体から強い電気のようなエネルギーを受け、ショックで倒れてしまったことがあったのです。彼はまだその時が熟していないと解釈しました。二人が住んでいたのは大家族で、ボラナースの兄弟たちはマーを「聖なる母」として、つまり聖者としてみるようになっていきました。夫の友人たちもマーがあの不思議なサマーディに入るのを何度も見ていたのです。

ある日、キルタナ(聖歌を歌う会)に出席したマーを見た人たちの中には、彼女が女神ドゥルガ(インドのカリ神と共によく知られている女神)に見えたという人たちもいました。何かの霊がマーに乗り移っているのではないかという噂が広がりました。

マーはこれといった教育も受けたことはなく、特別グルについて教わったわけでもありません。もちろんヨガの経典や古文献など何もまったく読んだこともないのですが、突然、様々なヨガの難しいポーズを始めたりして、自発的に体が動いてしまうのです。何年も修行をした人しかできないポーズを何時間も続けて止まないこともありました。そして彼女の口からは一度も聞いたこともないようなマントラが発せられ、繰り返し彼女はそれを唱えることもありました。

しかしマーにとってはこのような行為は、自分にとってあまり意味がないと知っていました。そしてマーはこのエネルギーの源について自分自身に質問したのです。すると『それはあなた自らのシャクティである』という答えが返ってきたのです。シャクティとは神聖な内なるパワーを意味します。この答えを得てマーは自らが宇宙と一つである統合に目覚めました。

マーの不思議な表現を周囲の人たちはひょっとしたら悪霊が憑いているのではないかという疑いをつのらせ、とうとう祈祷師たちが次々とマーの家を訪ねてきたのです。そして祈祷が始る度に決まって祈祷師は自分たちの体に強烈な痛みを感じたのです。その痛みはマーには悪霊などまったく憑いていないと彼らが分かるまで続きました。結局彼らはマーには悪霊どころか、神聖なパワーが働きかけていることに気づかされたのでした。

つづく


  

Posted by 愛知 ソニア at 13:46Comments(2)TrackBack(1)近代の女神たち